2018年9月12日水曜日

【第502回】Hedgehog Diaries 2018年8月29日


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こんばんは、BAYFM Hedgehog Diaries、細美武士です。
今週も収録でお送りします。収録している現在は先週に引き続き、821日火曜日午後1721分を回ったところです。


えーっとですね、今週は月末恒例の弾き語りもやりますので、お楽しみに。


えーっと今頃ですね、収録している自分じゃなくて、本体の自分は何年ぶりだろうな、8月中にお休みを取れるなんてことはなかなかなかったので、うんまぁいつ最後の夏休みだったか覚えていないぐらいぶりの夏休みを取ってですね、申し訳ないですね。キャンプに行っていると思います。はい。



さてじゃあ、メール紹介していきましょう。
“くるり“からいただきました。


『細美さんこんばんは、ラジオネーム”くるり”です。細美さんはライブの直前はどんなことを考えているんですか?もしよければ教えてください。よろしくお願いします。』


といただきました。


うーん、今回のELLEGARDENの再結成ツアーに関して言えば、なんて言うんだろう、早くやりたいような、始まっちゃったら終わっちゃうので、始まんないで、本番前のドキドキももうちょっと長く味わいたいなぁみたいななんかそんな気分でしたね。何してたかと言えば、毎回ビール飲みながらワンオクのライブ見てましたけどね。はい。楽しかったです。


じゃあ、今日はなんかもう夏もそろそろ終わりということで自分中でめっちゃ夏っぽいと思っている曲を選んでみました。


聴いてください Star ShipWe Built This City


まぁ、曲も夏っぽいんだけど、多分俺がこの曲を聴くと猛烈に夏を感じるのは80年代のある日、バイクだったか、多分、もうその時は車を運転してたような気がするけど、地元のガソリンスタンドに真夏のものすごい暑い日にガソリン入れに行ったらこの期間にガソリン入れた人に全員にプレゼントしているみたいな感じで、あのー、サマーソングを集めたCD集みたいなのを貰って、それをかけた時の一曲目がこれだったんですよね。多分あの日のガソリンスタンドの思い出とくっついてるんだなぁと思います。


さぁ、メール紹介していきましょう。
“まりえ”からいただきました。


『細美さんこんばんは、“まりえ”と申します。先日のZOZO マリンスタジアムに行きました。本当に本当にお帰りなさいです。突然ではありますが、細美さんに取って休止していた10年はどのような10年でしたか、よろしければ聞かせてください。』


といただきました。


これはもう質問のテーマが大きすぎて全然この番組中にまとめられる気がしないんだけど、まぁ一番重要な部分だけをお話しさせてもらえれば、やっぱりねぇ出会いの10年間だったと思う。

この10年で出会った人たち、まぁ特に東日本大震災後のつながりっていうのは本当に大きくて、うん。あのー、自分の家というかなぁ、ファミリーっていうかなぁ、この帰れる場所ができる、いていい場所ができるみたいな、こう自分の足の裏から地面の中に向かって根っこが生えてくような、そういう10年でしたね。

まぁ、そういう10年があったおかげで今回そのエルレの復活劇みたいなのがあったところで、どっか他に行くところがなくふわふわしなかったんだけどね、すごいよかったですね。



さぁもう一通行きましょう。
“まじマグロ“からいただきました。

マジマグロかなぁ?(イントネーションについて)マジマグロだとちょっとなんか、いろんな意味がね、出て来ちゃいそうだなと思いますけど。


『初メールです。ELLEGARDENの復活ツアーには参加できませんでしたが、ELLEGARDENが大好きです。ところで細美さんに質問ですが、自分の作った曲で一番好きな曲はなんですか?強いて言うならで大丈夫なので教えてください。』


といただきました。


うーん。自分で作った曲で一番好きな曲?うーん、どれもこれも好きなんだけど、今だとやっぱり、MONOEYESTwo Little Fishesかなぁ。

あれを超えるのはなかなか難しいなと思ってるんだけど、ただ、まぁタイプによって色々あってそのちょうど俺がハシエンダ周辺のね、イギリスのね。ハシエンダ周辺の、あのアシッド・テクノとかの頃の文化にグーっと引っ張りこまれて行ってる最中にバンドでもなんかこういうグルーブを掛け合わせたようなことができないのかなぁと思って一曲だけ成功したのが、Salamanderって曲なので、うん。

あれはもう、ああいう曲はもうできないだろうなぁって。何回かトライしてるんだけど、何回どころじゃない、何十回かトライしてるんだけど、あの形にならないんですよね、ああいう曲は。だからちょっと特別な感じはありますね。はい。



さぁもう一通いきましょう。
佐賀県のラジオネーム”なっちゃん“からいただきました。


『細美さんこんばんは。いつも楽しくラジオ聴かせて頂いています。先日行われたスカイジャンボリーに行ってきました。どのバンドもカッコよかったんですが、MONOEYESのステージ最高でした。サウンドチェックのFree Throwから一瞬で会場が一つになった気がしました。めちゃくちゃ楽しかったです。その後のアジカンのステージを細美さんも横から見ていらっしゃいましたね。その細美さんの表情がなんだかすごく優しそうに見えたんですが、どんなこと考えてたんですか?』


といただきました。


そうですね、エルレのツアーの直後だったっていうのもあり、えーっと、そのアジカンの後に、長崎出身のストレイテナーがライブでアジカンのGotchをゲストに迎えて一曲やることも知ってたし、でその後、最後の一曲のROCK STEADYで「細美くん、良かったら歌ってよ」っても言われてたのでなんとなくしその、俺と、ホリエアツシと、Gotch。この、自分たちで言ったら変だけど、一時期御三家とか言われてた時期があって、そのそんな時代のことを懐かしく思い出しながら、観てたんだよね。そしたら最後の一曲が「君という花」だったから、より、よりねグッときてしまっていました。そんな感じです。


じゃあ、この辺で俺のもう夏っぽい曲、まぁこれ俺たちの世代みんなそうじゃねぇかなと思うんですけど、聴いてください、Bryan AdamsSummer of 69



Hotel California
の歌詞にも1969年っていうのが出てくるんですけど、まぁロック好きにはまぁとても、重要な意味を持つ年ですよね。1969年って。もう伝説のWood Stockの初回が行われた年、ジミヘンドリックスとか、ジャニス・ジョップリンが出てた年ですね。本当にまぁ夏フェス、最近の夏フェスとはもう全く似て非なるものなんだけど、当時のそのヒッピー文化を象徴するようなものなんだけどね。まぁ見たことない方はもし機会があれば是非1969年のWood Stock映像化されているので、見てみて下さい。俺は大好きですね。




さぁメール紹介していきましょう。
”ゆきね“からいただきました。


『細美さんこんばんは、”ゆきね“と申します。ELLEGARDENのツアーお疲れ様でした。そして通販もありがとうございます。お忙しい中、ファンへのご配慮に大変感謝しています。


さて、私は17歳なのですが、同世代に細美さんを好きな友達がずっといませんでした。ですが、今年の文化祭、BGMでエルレを流していると、クラスの子に「エルレだよね、私好きなんだ」と話しかけられたんです。


タイプが真逆だろうと思っていた子だったので、本当に嬉しかったです。実際は真逆どころか、驚くほど一致して驚いています。今では二人でエルレに応募し、落選するほど仲良くなりました。今は受験生なので大学生になったら二人でライブに行きます。


そこで細美さんは、ひょんな事から一気に距離が縮まったというような経験はありますか?最後まで読んでいただきありがとうございます。拙い文章でごめんなさい。少し涼しくなってきましたが、まだまだ夏日が続くようです。お体には気をつけて、細美さんらしく何事も楽しんで下さい。』



といただきました。



ありがとう。そうですね。ひょんなことから仲良くなった、まぁ男は意外とみんなそういうこと経験あるかと思うんだけど、やっぱりこう漫画の中みたいな、殴り合いの喧嘩をした後で、すごいそいつとめっちゃ仲良くなるみたいなことがやっぱりあるよね。


その殴り合いの喧嘩すると必ず仲良くなれるわけじゃないですよ。そのせいで一生口を聞きたくないってなる奴ももちろんいるし、だけど、なんかこう、そうじゃない、何かこう、ぶつかり合った会話みたいなのが、その後、相手に対する信頼感に変わった利することもあるので、なんかそういうのは結構ありますね。何人もいますね。今でも大切な仲間ですけどね。




さぁもう一通いきましょう。
“れなれな”からいただきました。


『細美さんこんばんは、初めてメールさせていただきます。私は今医療系の専門学校に通っている20歳です。私はライブハウスによく行くようになった高校生の時からいずれは音響や、証明、PAやマネージャーなど、演者さんを近くで支えていきたいという気持ちを持っていました。


しかし、親を説得させられる強い気持ちもなく、将来安定している医療業界に進もうと思い、今の専門学校に入学しました。それが最近20歳になり、「何か始めなきゃ、早くやりたいことをやらなきゃ」という焦りが出てきて、やはり音楽業界に進みたいという気持ちが溢れてきました。


そこで細美さんに質問です。細美さんは音楽をしていてどんな時にこの世界に入って良かったなと、音楽していて良かったなと感じますか?長々と失礼いたしました。これは20歳の大きな夢ですが、業界に入って小さなことでもいいんです、細美さんとお仕事できる日が来ることを願って道を拓いていきたいと思います。』



といただきました。



ありがとう“れなれな“。そうですね、この世界に入って良かったなと思う時は、うーん、なんだろう、みんなの笑顔とか幸せがイコール自分たちの仕事の成功だというところかな。うん。そうじゃないところにいるのはきっと俺にはできないだろうなと思うし、だから、うーんと、なんかほら、近くでね、うんと、演者を支えていきたいっていう思いがって言ってるけど、そんなことなくても、みんな普通に横一線の仲間なので、えーっと、音響も証明もミュージシャンも、えーっと、マネージメントも。だから、そういうみんなで、「いやー今日のライブ最高だったね」って言いながらカンパーイってみんなのワイワイ楽しそうに飲んでる様を見る時が、俺はやっぱ一番幸せですね。はい。そんな感じです。



じゃあ、この辺で、えーっと、弾き語りをやりましょう。
うんとね、今回のツアーで新木場と、ZOZOマリンではダブルアンコールがあった時はこれをやろうといって、やった曲ですね。


なんか自分の書いた曲の中では夏、夏大好きって曲もめちゃくちゃ多いんだけど、俺の場合は、あの、何となく夏の終わりを感じる曲ですね。


BBQ Riot Song / ELLEGARDEN



なんかやっぱりさぁ、80sの音楽って多重録音とかね、パンチインって技術はあったから、直せるは治せるんだけど、今みたいにその一回歌った歌を機械で直したりとか、リズムをその、正しくきっちり吐くの会うとこにズラしたりとかっていうのはできなかったので、あの、うまいんだよねみんな、当たり前に。その最初に一局目に聞いてもらったStar Shipのあのコーラスを実際にね、人の声でやってると思うとまぁ、負けてられないなと思いますね。はい。




最後に一通メール紹介しましょう。
”トントン“からいただきました。


『細美さんこんばんは、”“トントン』と申します。えー、怖い話ではなくて申し訳ないのですが、細美さんに伝えたいことがあって、初めてメールを遅らせていただきます。まずはELLEGARDEN復活ツアーお疲れ様でした。私はチケットが全て外れてしまい、音漏れだけでもと思ってZOZOマリンにいったのですが、やっぱり最後まで諦めずにみようと思い、ボードを持って探していたところ、奇跡的に開演の直前にチケットが余っている方に声をかけていただき、アリーナでライブを見ることができました。


私は今、高校2年生なのですが、ELLEGARDENを観たのは初めてでした、Supernovaが始まってから、周りの大人たちは今までに観たことがないくらい表情が豊かで、幸せそうな顔をしていました。色々と問題がある現代社会で生きていながらも、自分の好きな音楽で自分らしく楽しめるのはとても素敵だなっと思ったし、私もいつまでもずっと、そんな人でありたいと思いました。


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15日は終戦の日で、細美さんの言葉でまだ16歳の私にも考えさせられることがたくさんありました。私の学校では戦争体験をした方のお話を聞かせていただいたり、沖縄など実際の現地に行って、自分自身で戦争について考えるという機会があります。


終戦から時間が立つにつれて、語り手が減っている中で、このような体験ができるのはありがたいことだし、自分たちでどんな世の中にして行くべきなのか、そのためにはどうしたらいいのか、私たち若い世代が、しっかり意思を持って、発信していかなければなと思います。


そして、細美さんに相談したいことがあります。私が生きてる中では、東日本大震災、熊本地震、そしてつい最近の豪雨での被害などを目の当たりにしました。しかしそれは、全て私がすみ関東とは離れた場所で、ニュースで流れる被害の想像なんて、できないし、そうやってニュースやスマホで被害を眺めたままでしか入れない自分に毎回無力さを感じて情けなく思います。


現地に行って復興のお手伝いをしている人もいる中で、自分は遠くまで行くこともできないし、募金活動に参加することしかできません。でも、被害に遭われている地域の少しでも役に立ちたいし、自分にできることがわからない状態にいます。そんな思い出いる私たちに何かできることはないでしょうか。長々と失礼しました。ぜひ、読んでいただけたらありがたいです。』



といただきました。



おう、トントン。そうね、まぁ、今できることをしっかりやるってことが各世代にすごい大事だと思うんだよね。一番今、責任を感じて動かなきゃいけないのは、正直俺たちの世代だと思うから、そこの連中がこう、なんか「戦争なんて遠い昔の話でしょ」みたいな顔してるようじゃダメだなと俺は思ってるけど、うーんと、そういうのを全部取っ払って、じゃあ、人としてみたいなこと考えると、結局、何かこう、大きなことを、正しいことを声を大にして何かを変えていこうってんじゃなくて、例えば今回のエルレのファンのみんなすげぇあっちこちで褒められたりすることあって嬉しくてさ、マナーがいいとかさ。


でも、じゃあ例えば昔あった出来事で、スキー場の飯場ですごい席が混んでて、で、もう係員さんが必死にね、「ご飯を受け取ってから自分の席を探してくださいと、先に荷物を置いて場所取りをすると、あのー、誰も座れなくなっちゃうんで」って言ってたんだけど、もう既に場所取りが横行しているその中では、場所取りをするしかないわけさ。自分の場所を確保するのに。


だからみんな、我先にと思って椅子に荷物を置いてるんだけど、俺は昔から偏屈だから、そんなこと言われる前から飯とるまで場所取りをせずに、飯を買って、持ったまま、立ったまま自分の席に座れないで30分ぐらい待ってたことがあるのね。飯は冷えるわ、その間にどんどんどんどん席取りをした人が自分たちのご飯を取って、食べに行くわけじゃん。


でも、ずーっと俺が、それを待ってて誰かがどいたときにやっと座れたわって飯食うときにさ、周りの人に大声で「おい、お前らも俺と同じようにしろよ」とは言わないんだけど、俺にできることはそれだけじゃん。で、それをやっているうちに、実はその方が合理的だって気づいた人が増えれば変わって行くし、っていうやり方しかないんじゃないかなと、今に到るまで考えてやってます。はい。


ありがとうございました。
まぁ、楽しい夏になりましたね。残りの夏、思いっきり楽しみましょう。
で、西日本で困ってる人もいるし、えー、手が貸せるタイミングで手を貸して、交代交代で頑張っていければなぁと思います。



さぁそれじゃ、また来週、さよなら。






FAKE TALES OF CHIBA Z



ほい、今週も始まりました。FAKE TALES OF CHIBA Zのコーナーです。
最後に一通メールを紹介して終わりにしましょう。


えー、ラジオネーム”すえつぐ“からいただきました。


『細美さんこんばんは、私がELLEGARDENを初めて観たのは、広島クラブクアトロです。2006年のSpace Sonic Tourの時でした、私はその時、高校1年生で、バンドのライブに行くこと自体が初体験でライブハウスに足を踏み入れるのも、もちろん初めてでした。モッシュとかダイブとか、そういう言葉も知らず、フロアの後ろの方でエルレの演奏に圧倒されていました。周りから見たらぼーっとしてるように見えたかもしれません。


それから時が経って、2018815日、ずっとずっと待っていたエルレのライブに行けることになりました。12年ぶりに目の前にいたエルレは高校生に観たエルレと何も変わらず、ひたすらカッコ良く、モッシュやダイブを覚えたはずの私は結局あの時と同じように何度もボーッとしていました。


この日のMCで「3日後くらいに4人で飯食いに行って、この日がどんな日だったか話そうと思う」って言っていましたが、どうでしたか?話はまとまりましたか?私にとってはこれから先絶対に忘れることができない最高の日でした。ありがとうございました。』


といただきました。




ありがとね。うーんとね、まだ行けてないんだよ。今821日でもうすぐ1週間が経とうとしてるんだけど、まぁ、ウブはすぐにMonster Bashの方に言っちゃったし、俺はスカイジャンボリーに行っちゃったし、で、この後も俺ちょこちょことライブが入ってて、日にちが合わないっていうのもありますね。


まぁ焦ってやることでもないので、自分たちの中でこう、色んな変化をまぁゆっくり楽しんで、で飯食いに行って、まぁゲラゲラ話しながら、どう思うなんて話をしたいなって思ってる。で、その話ができて、出来たらまた報告しますよ。


なんかほら、やっぱほらこの10年間はそれぞれ俺たち4人の肩にあの日の約束を絶対に守んなきゃっていうのがあったし、再結成をした一番大きな理由はやっぱり、あの言葉を信じて待ってる人たちに結局、嘘だったなんて言わせんのだけは絶対に嫌だっていうのが一番最初にあったわけじゃん。


でも、今度やるときはさ、それがないわけじゃん。じゃあ、何の為にってなったらまぁ、自分たちでやりてぇと思うかどうかしかないわけじゃない。やっぱりそこを、じゃあどんな形でとか、いつとか、そういう話を俺たち4人の中だけでしたいんですよ。はい。そんな感じです。


それじゃあ、皆さんまた来週、さよなら。




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